門戸厄神とは
読みは、『もんどやくじん』です。「もんと」ではなく「やくがみ」でもないのでお気を付けください。
正式名は松泰山東光寺です。石清水八幡宮(京都府八幡市)、天野明神(和歌山県伊都郡かつらぎ町)と合わせて日本三大厄神と言われています。
門戸厄神がなぜ有名かと言われると「あらゆる災厄を打ち払うという」と言われているからです。
これだけだと、何を根拠もないこと言ってるんだと思う人もいるかも知れません。しかし、これから分かりやすく説明致しますのでご安心ください。
厄って何??
そもそも「厄」とは何でしょうか。
「厄」と言う言葉には「苦しい、災い、節」と言う意味があります。しかし、「厄」には「役」に通じるとされ、常に「災難に遭いやすい」と決めつけてきたわけではないのです。
人は人生の中で成長と共に色々な節目を迎えます。引っ越し、就職(アルバイトやパートも含む)、恋愛、結婚、出産、知人や親戚のお葬式もあります。
何気ない日常と思っていても、明日何が起きるかは誰にも分かりません。
そして、そんな節目は時として突然訪れます。
ですので、想定していない何かが起きても慌てないように心の準備を時々しておきましょうね、と言うことで『厄年』と言う考え方が生まれました。
ですので、『厄払い』と言うのは災難をゼロにするためと言うよりも、何か起きた時に落ち着いて最適な対応ができるように、普段の日常を落ち着いて送るようにしましょう。
お守りやお札の値段について
まず、最初に、お守りやお札は買うモノではありません。
様々な災難から身を守るための御利益を『お守り』と言う形ある物で「授かる」謝礼として初穂料を収めます。ですので、「買った」とか「ゲットした」ではなく、「御利益をいただいた」という気持ちを持ちましょう。
種類としては、下記の様な種類がありますが初穂料は数100円から数千円です。
お守り
- 金欄身代わり御守
- 剣先御守
- 木札身代り御守
- 七色房御守
- 巾着御守
- 進学・学業成就御守
- 安産御守
- 小矢
- 交通安全御守
お札
- 家内安全御札
- 銀帯御札
- 大黒天火難除御札
- 星祭
祈念品
- 厄除火箸
- 厄除ベルト
- 無病息災念珠
- 厄除腕念珠
- 厄除財布
- 厄除腰紐 厄除帯揚げ
その他の御利益品
- 破魔矢
- 奉納扇子
- 大黒天置物
- おみくじ
ここで、注意点があります。受付時間が午前9時から午後4時までとなっていますので、夕方遅めに行こうと思っている場合は受付時間に間に合わない可能性があります。そのため、あまり遅い時間に行こうと思っている人は早めのスケジュールを立てるようにしておいてください。
お守りの返納について
お守りは神仏のご利益を一時的に「授かる」ものですので、願い事が叶った時にはお守りを返納した方が良いと言われています。合格祈願や安産祈願など達成時期が明確に分かる場合は、達成後に返納しましょう。しかし、家内安全など無期限のご利益はどうすればいいでしょうか。
御利益が無期限のモノについては、一般的に1年ごとに返納して新しいお守りを授与してもらうのが良いとされています。
ですので、お守りを授かってから1年後を目安に境内の古札納所に納めるようにしましょう。
古札納所
古札納所は、表門を入った先、中桜門と不動堂の間です。
誤解をしないでいただきたいのが、お守りの効果が1年で切れるのではないかと考えてしまうことです。
効果が切れるとか切れないとか、守ってくれなくなるとかそう言うことでは無くて、この先1年間思ってもいなかったトラブルが起きてしまうかも知れない。その時にとても辛い思いや苦しい気持ちになってしまうかも知れない。そんなことが起きないとも限らないので、そんな事態に備えて気持ちの準備をしておこうと思う機会を作ることです。
まとめ
厄除けは非日常的行為とも言えます。
機会が少ない行為だからこそ、なぜこのような行為をするのか意味と目的をしっかりと把握して、有意義に時間を過ごしましょう。