横手市

秋田県県南部の中心都市である。2月に行われるかまくらが全国的に有名。

2005年(平成17年)10月1日、旧横手市、旧平鹿郡に属する増田町、平鹿町、雄物川町、大森町、十文字町、山内村、大雄村すべてが合併し、新制横手市として発足。これにより、一時的にではあるが県庁所在地である秋田市を除いて県内で唯一の人口10万を超えるなど、県内第2の人口を有する都市となった。平成の大合併で10万都市というのは他にもあるが、横手市の場合はほぼ旧平鹿郡と横手市は生活圏がほぼ一致していたこともあり、市域と生活圏が一致する10万都市である。そのため、中心部が10万都市の機能を合併前から持ち合わせていたこともあり、同市の合併を促進した。

 

 

 

横手のかまくら

 

横手のかまくらは、420年~450年の歴史がある、横手を代表するお祭り。かまくら建造自体は祭礼ではなくあくまでも行事であり、1988年の昭和天皇病気療養時にも「自粛」せずに開催されている。一方で、横手の「雪まつり」(小正月行事)は、約280年の歴史があるとされている「ぼんでん」とは不可分の祭礼である。

 

現在のような行事になったのは明治30年以降のことで、左義長の行事と水神を祀る行事が合わさり、さらに子供の行事となったものである。昭和11年(1936年)にこの地を訪れたドイツ人建築家ブルーノ・タウトが『日本美の再発見』の中で、子供たちが雪洞の中に祭壇を設けて水神を祀り餅などを食べたり鳥追いの歌を歌ったりして遊んだりする、この素朴で幻想的な情景を「まるで夢の国」と絶賛したこともあり、ますます盛んになり観光客が増えたという。しかしその後の生活様式の変化の影響を受け、家々でのかまくら作りは激滅し、モデルかまくらを中心とした観光行事としての色合いが強くなった。

 

一方、伝統的なかまくらの復興を望む声もあり、羽黒のかまくら、ウェルカムかまくら、一戸一かまくら運動などが横手市の地域団体によって展開されている。横手市役所本庁舎隣には「横手市かまくら館」があり、1Fにある、かまくら室(氷点下10℃以下の冷凍室)の中には本物のかまくら1基が常設展示されており、雪の入れ替え作業日と定休日以外は年中かまくら内に入る体験が可能である。防寒着として、かまくら室入口には「どんぶく」(丹前)が用意されている。

 

ぼんでん祭り

「ぼんでん」は、約300年の歴史をほこり、頭飾りの豪華さを競いながら旭岡山神社へ先陣を競って勇壮に奉納する小正月行事です。

各町内・職場から若者たちによって奉納される「ぼんでん」の醍醐味は、なんといっても激しい押し合いの中で最高潮に達したときに、神社の本殿を目がけて「ぼんでん」が勢いよく若者もろともどっとつっこみ、さらに激しくもみ合うところにあります。

そろいのハンテンを着た若者たちが、ほら貝を吹きならし、”ジョヤサ、ジョヤサ”のかけ声をかけながら進むさまは「かまくら」と対照的な「動」のまつりを感じさせます。