農業担い手サミットとは

 

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農業担い手サミットは、全国から若手の農業生産者が集まり、地域農業の発展を目指して相互研鑽と交流を図る目的で開催されています。農業経営の現状や課題についての認識を深め、自らの経営改善と地域農業・農村の発展を目指し平成10年度から毎年度、各県持ち回りで開催されていて、皇太子ご夫妻が出席されるのは19回目となる今回が初めてになります。

 

 

 

皇太子さまは、「日本の農業が未来に向けて力強く発展していくことを願います」と挨拶されました。

 

全国優良経営体表彰の概要

農林水産省及び全国担い手育成総合支援協議会は、意欲と能力のある農業者の一層の経営発展を図るため、農業経営の改善や地域農業の振興・活性化に優れた功績を挙げた農業者を表彰しています。

このたび、個人経営体、法人経営体、集落営農の各部門における、農林水産大臣賞、農林水産省経営局長賞及び全国担い手育成総合支援協議会会長賞が決定(計46事例)しました。

 

農林水産大臣賞の受賞者

個人経営体部門

岐阜県高山市  小屋垣内 浩之(こやがいと ひろゆき)氏

 

作付面積:12.2ha(ホウレンソウ6.8ha、サラダホウレンソウ5.1ha、その他施設野菜<夏秋トマト、イチゴ、レタス等>0.3ha)

 

 

受賞のポイント

・豪雪地帯であり、冬場の野菜生産には不利な条件である高山市において、平成12年に養液栽培によるサラダホウレンソウ、その後もイチゴ、夏秋トマト、レタス等のサラダ用野菜に取り組み、飛騨地域ではいち早く野菜での周年出荷できる営農体系を確立。

 

・平成18年からは、観光地飛騨高山の地の利を活かしてイチゴの観光農園にも取り組み、地域農業の振興に大きく寄与するとともにイチゴジャムの商品化・販売を手がけるなど経営の多角化を図っている。

 

・ホウレンソウにおいて、出荷・調製作業の効率を最重要視した栽培に心掛けるとともに、1.5haを年間4.5回転させる等により、1億円近い売り上げを確保。

 

・平成27年度には家族経営協定を締結し、経営目標、労働時間や役割分担、労働報酬などの取り決めを行い、後継者の意欲と自信を引き出すことも意識した経営を図っている。

 

・平成23~26年に飛騨蔬菜出荷組合ほうれんそう部会長として、特に販売面での改革に力を入れ、直接市場と交渉を行うなど「売る」ことの大切さを生産者を含めて飛騨地域の産地関係者全体に意識付けした。

 

法人経営体部門

新潟県上越市  有限会社 グリーンファーム清里
代表取締役  保坂 一八(ほさか かずはち)氏

 

作付面積:120.0ha(水稲100.0ha、飼料用米19.0ha、アスパラ菜0.4ha、赤カブ0.3ha、山菜0.3ha)

 

 

受賞のポイント

・有限会社グリーンファーム清里は、財団法人清里村農業公社を窓口として集積した農地の実質的な受け皿として農業経営を行うことで、地域内の耕作放棄地の発生防止と地域農業の継続的な維持・発展を目的として平成5年に設立。

 

・平成27年の経営面積は、水稲を主体として野菜、山菜を合わせて約120haを経営。稲作においては、標高差(30~500m)を活かした品種構成による大幅な作期分散により作業を効率化し、大規模経営を実現。

 

・農地集積に当たっては、平坦地だけでなく中山間地域の農地も積極的に受け、集積した農地を地域内の担い手へ再配分する利用調整を主導的に実施し、地域全体の農地を合理的に利用・維持する体制を構築。

 

・水稲育苗ハウスの有効活用のため、冬季間のハウス園芸に取り組むことにより、中山間地域の豪雪地帯において周年型大規模複合経営を実現。従業員8名を周年雇用し収益性の高い企業的経営を展開。

 

・女性を含めた若者の雇用や研修等の受け入れを積極的に実施し、地域雇用の創出と地域の将来を見据えた後継者の育成・確保に寄与。農福連携を推進し、障がい者の雇用の受け皿として貢献。

 

集落営農部門

大分県豊後大野市  農事組合法人芦刈農産(あしかりのうさん)
代表理事  芦刈  義臣(あしかり よしみ)氏

 

作付面積:46.0ha(水稲7ha、小麦15ha、大豆17ha、甘藷3ha、スイートコーン3ha、アスパラガス0.4ha、その他野菜0.6ha)
(参加農家戸数:40戸)

 

 

受賞のポイント

・平成3年、地区内の農家組織である農事実行組合を設立し、米の生産調整への対応やコスト低減に向け、農地の利用調整や共同利用機械の管理活用を行ってきた。平成17年に、その全戸が加入し、地域農業を担う経営体として設立。

 

・水稲、小麦、大豆の生産のほか、地下水位制御システム(FOEAS)を導入することにより、甘藷、スイートコーン、アスパラガスなどの園芸品目を積極的に拡大。

 

・平成28年に、6次産業化計画の認定を受け、加工施設を設置。規格外品を有効活用し、付加価値のある商品づくりを行っているほか、直売所を開設し、生産した農産物や加工品を直接販売している。

 

・主要産品である甘藷については、「はるか姫」と命名し、商標登録を行い、自社ホームページにおけるネット販売や関東のスーパーへの出荷など販路開拓を積極的に実施。

 

・地元の女性を積極的雇用するとともに、女性が働きやすい職場づくりに取り組むほか、地元住民のパートを増やすなど地域雇用に貢献。