会計検査院が2016年11月7日に発表した2015年度の決算報告書において、日本パラリンピック委員会に加盟する日本障害者スキー連盟、日本デフバレーボール協会、日本ブラインドサッカー協会、日本視覚障害者柔道連盟、日本車椅子バスケットボール連盟の5競技団体が、2012年度までの3年間で、国庫補助金計2995万円の過大受給を指摘されました。
 
z381
 
5団体は遠征費用など選手強化費のうち、競技団体ではなく選手の所属先が負担していた額を含めるなどして、補助金を過大に受給していたとの事です。
 

各団体の対応は

 
会計検査院の発表により、11月7日中に各団体の公式HP上で何らかの対応を公表したのは、日本障害者スキー連盟、日本ブラインドサッカー協会の2団体である。
 
それぞれの団体の発表内容はこちら
 
 
 

日本障害者スキー連盟

 
z380
 
助成金の不適切な会計処理に関するお詫び   
 
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。 
 
 この度、平成27年度会計検査院による事実調査の結果、平成 22年度から24年度 の3年間にわたる公益財団法人日本障がい者スポーツ協会を通じた競技力強化事業 に関する会計処理に不適切な点があったとの指摘を受けました。
 
 社会における障害者スポーツの存在や重要な役割、特に若い人たちの鑑となる存 在であるべきスポーツ団体であるにもかかわらずこのたび厳しい指摘をいただくととな り、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会ならびにご支援をいただいております 企業の皆様、その他多くの関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけすることとなりましたことを深くお詫び申し上げます。
 
 連盟は弁護士や公認会計士など専門家を理事に招聘し、ガバナンスの強化とコンプライアンス意識の徹底を図り、課せられた社会的責任を全うするため改革に努力を重ねてまいりました。そのような中、この度厳しいご指摘をいただくこととなりましたことは誠に遺憾であります。 
 
 この度の指摘を真摯に受け止め、さらにコンプライアンス意識を徹底し再発防止に 努めるとともに、一層のガバナンスの強化に取り組み信頼回復に努めてまいる所存です。 何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 
 
特定非営利活動法人日本障害者スキー連盟
 会長 猪谷千春
 
 
 

日本ブラインドサッカー協会

 
z379
 
特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会 
 
 
  
 
「指定強化選手・競技団体国内外強化活動費助成事業」に関する会計検査院からの指摘と調査委員会による報告について
 
 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(以下、JPSA)が実施する「指定強化選手・競技団体国 内外強化活動費助成事業」につきまして、特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会(以下、 JBFA)に対し会計検査院による実地調査が行われ、JPSA より JBFA へ平成 23 年度(2011 年度)、平 成 24 年度(2012 年度)の助成金の一部の返金が命じられました。
 関係者の皆様には、多大なるご心配、ご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。
 
 <経緯>
 
 JPSA が実施する「指定強化選手・競技団体国内外強化活動費助成事業」につきまして、2015 年 5 月 21 日に会計検査院による実地調査が JBFA に対し行われ、その後も、詳しい経緯のヒアリングを 受け、2016 年 8 月 1 日に JPSA より JBFA に対し平成 23 年度、平成 24 年度の助成金の一部である 282 万 5 千円の返金が命じられました。 
  
  
 
 
<調査と対応>
 JBFA では、2015 年 7 月 13 日の理事会でこれまで本件に関与していない理事と外部有識者による 「強化費助成に関する調査委員会」設置を決定し、調査を続けて参りました。その結果、助成金の 一部を助成対象外の強化事業に使用していたことが明らかになりました。
 返金指示のありました助成金につきましては、手続きの指示があり次第、返金をいたします。また、関係者は 2016 年 11 月 1 日付で処分を行いました。 
  
  
  
 JBFA としましては、今回の事態を真摯に受け止め、二度とこのようなことのないよう、ガバナンスを強化して実効性を高める複数の施策を始めております。再発防止に取り組み、信頼回復に努め て参ります。 
 
 以上 
  
 
 

当日中の対応を評価

トラブルが発生をした時にどれだけ素早く対応できるかはとても重要です。
 
その点で、会計検査院が発表をした当日中に何らかの対応を発表した2団体の対応力を評価したいと思います。
 
日本障害者スキー連盟は、事実、謝罪、反省、謝罪という内容。
 
日本ブラインドサッカー協会は、事実、謝罪、経緯、調査と対応、謝罪という内容。
 
確かにみんなが知りたいのは、なぜこのような事態が起きたのかという経緯とこの状況に対してどのような対応をするのかです。
 
そういった点では、日本ブラインドサッカー協会は経緯、調査と対応という項目を置いて発表しています。しかし、その内容を読んだだけではまだ詳しい中身について確認をすることはできません。
 
 

選手やその家族を辛い思いにさせないように

リオ・オリンピック後のリオ・パラリンピックにて、オリンピック記録を上回る記録が出た時に一部ネット上で「なぜオリンピック記録を上回れるのだ」と言う話題が広がりました。
 
競技の高みを目指すという点においては、オリンピックでもパラリンピックでも変わりはないはずです。
 
でも、人は自分と違う対象を見た時にフィルターをかけてその対象を見てしまうことがあります。今回のこの過大受給の指摘が更なるフィルターとなり、選手やその家族を辛い思いにさせないように各団体には適切な対応を取ってもらいたいと思います。